今月22日、日本で46年ぶりに観測できる皆既日食を前に、子どもたちでも簡単に作れるピンホール式の太陽観測器を、明石市立天文科学館の学芸員らが考案した。紙コップや画用紙などが材料。学芸員らは「市販の道具に頼らず、手作りしたものを使って観測すれば、もっと思い出深いものになるはず」と話している。(中西大二) 皆既日食は屋久島などで観測でき、兵庫県内では午前11時すぎ、最大8割ほど欠けた太陽が見られる。直接見ると失明の恐れがあり、サングラスや黒い下敷き、スス板ガラスも、赤外線を通すため危険だ。 赤外線をカットする専用グラスなどは市販されているが、学芸員らは手作りにこだわった。用意するものは、紙コップや画用紙、輪ゴムなど安価なものばかり。小学生でも短時間で作ることができる。 同科学館は、明石市内の小学校教諭らを対象に、製作講習会を開くなど普及にも力を入れている。考案者の1人、井上毅学芸員(40)は「