国際宇宙ステーション(ISS)に日本の実験棟「きぼう」が建設され、2月から若田光一・宇宙飛行士(45)が日本人として初めて長期滞在(約3カ月間)に入る。限られた空間や資源の中での生活。若田さんはどのような暮らしを経験するのだろうか。宇宙での生活を支える技術や工夫を探った。【足立旬子、西川拓】 ◇住 高度400キロの軌道に ISSは、地上から約400キロ上空の軌道を約90分で1周する。無重力状態で空気はほとんどない。太陽光が当たる場所と当たらない場所の温度差は270度。サッカー場ほどの大きさで、米国、ロシア、日本など15カ国が参加する。日本は実験棟「きぼう」などを開発。常時、2~3人の宇宙飛行士が約半年交代で滞在しているが、春から6人体制となる。 ISSの外壁は頑丈なアルミニウム合金で作られ、内部の気圧は地上と同じ1気圧に保たれている。酸素は地球から運んだものか、水を電気分解して生成。動力は