C3―シーキューブ〈4〉 (電撃文庫) 作者: 水瀬葉月,さそりがため出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2008/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (35件) を見る読了。 「……おにぎり?」 「そう。ハルが握ったこの美しい正三角形のフォルム、磯の香りが素晴らしい味付け海苔、そしてアツアツの炊き立て米。で、食欲をそそるコレをじゃね……」 と、黒絵がひょいとおにぎりをお盆から取り上げ、クルリの前へ。そしてちょこんとその前に座り込み、 「もむもむもむもむ」 体育祭がいよいよ迫る。高まる意気込みとともにダンスの練習をしていたフィアたちのもとに、訪れたのは――「……ふぇ゛」 なんて、無口なぼんやり不思議少女だった。だが彼女には呪いのニオイがしており……? あ、けっこう面白かった。 わりと期待してなかったので、けっこう楽しめましたよ? 確か
ラブコメ面では、春亮くんがおとなしくてぼけっとしてかわいくてどんくさいような子を拾ってくる話。このシリーズでいえばマミーメーカーとサヴェレンティを足して2で割った感じですかね。…なんかその時点で酷い目に遭うことが運命付けられているような。 戦闘面では、ビブオーリオ家族会との最終決戦的な話。このはさん超こわい。これまであんまり目立てなかった鬱憤を晴らすかのような活躍。ブチ切れまくり。今回はフィアもノリノリで拷問具振り回してたり。設定上、戦意の向上と呪いの発露は紙一重なんだよなぁ。危うい。 そんでラスト。ベタな展開なんだけどちょっと泣いた。水瀬葉月のことだからきっと何か仕掛けてくるってわかってんだけど、いやわかってるからこそ、嫌な想像をあれこれ巡らせながら読むことになるんだよなぁ。よく出来たお化け屋敷みたいな。序盤では団欒、中盤では敵対、軽くハッピーエンドを匂わせたところで、突き落とす。憎らし
体育祭の準備に励むフィアたちが出会ったのは、不思議な声を漏らす楯岡藍子と名乗る少女。ひょんなことから夜知家へ招くことになった彼女の正体はやっぱり、で。穏やかに、けれど賑やかさを増していく春亮の日常、けれど、体育祭を目前に控えた彼らの前に姿を現したのは、忘れることもできない……。 今回も良かったですね。実質的には前巻から続いた家族会絡みの騒動に一定の決着を付けつつ、その先にまた謎を散りばめ次巻へ続かせるという、なんとも今後が楽しみになるお話でした。 体育祭という初めてのお祭りにうきうきしながら練習に精を出すフィアが可愛らしいこと可愛らしいこと。新キャラの藍子の登場で、微妙に先輩風を吹かせたがるフィアの姿に和みつつ、けれど、そんな平穏に話が終わるわけでもないというのは、予想通りですが。 フィアが、どんどんと人間らしい感情を得ていっている、そのことが、今回はフィアにとって大きな枷となったように思
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