XML を例にとってみましょう。XMLは要素(element)の集まりとして表すことができ、各要素は内容(あるいはタグ)を持ちます。要素は他の要素へネストする(入れ子にする)ことができるので、一つの要素が他の要素を格納しそれぞれの要素に内容を与えることができます。この説明だけでXMLの性質と構成法が十分伝わるでしょう。つまり、XMLは入れ子構造を持ち、要素と内容から構成される、これだけで後のドメイン分析フェーズ(詳しくは以下で)で言語のパラダイムを考えるのに十分な情報になるのです。 別の例としてLuaを取り上げましょう。この言語が面白いのは構造のベースがテーブル形式であることです。Lua自体が他のテーブルを格納したテーブルであるともいえます。そのためテーブル型の形態を持つ言語といえ、テーブル型パラダイムと呼ぶこともできるでしょう。このことはLuaのパラダイムを十分表しているでしょうし、少な
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