ちょっと相談したいことがあって、連休中のある日、なじみのカーディーラーをおとのうた。 頻繁に新車を買い替えるでもなく、古いクルマをだいじに乗っている、つまりたいした儲けにならない俺のような客でも親身に世話してくれるいいディーラーである。 けれど、いつも俺のクルマの面倒を見てくれる担当サービスマンはこの日はとても忙しそうだった。 「代わりの者がお話うかがいますね」 と紹介されたのは、若い女性のスタッフだった。 (えっ、この子が?)と内心一瞬ひるんだ。 いつもの担当さん(40代男性)には全幅の信頼を寄せている。 彼とは昵懇で、メカにガチ詳しいのは当然のこととして、俺の知識レベルや、俺のふところ具合、クルマに対するスタンスをよく理解してくれていて、プロとして過不足ない助言をしてくれる。 その彼が自分の代わりに推薦したスタッフなのだから、女性だろうが若かろうが、いったん「信頼できる相談相手」として