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さる5月10日、横浜地裁で注目すべき判決が出された。2011年10月に薬事法違反容疑で出版社「現代書林」の関係者らが逮捕された事件について、出版関係全員に無罪が言い渡されたのだ。検察側が控訴しなかったことから、24日にこの無罪判決は確定した。途中から分離公判となった健康食品キトサンコーワの販売会社社長についてはまだ公判が継続中だから、全てが終了したとは言えないのだが、この事件は捜査側の勇み足であったことがほぼ明らかになったといえよう。 問題とされた健康本『医師・研究者が認めた! 私がすすめる「水溶性キトサン」』は2002年に出版されたもの。10年近く前に出版された本の容疑で出版社が家宅捜索を受け、編集者やライターが逮捕される。この異常な事件については、本誌2012年1月号に「薬事法違反容疑で『現代書林』逮捕事件の行方」と題する詳細なレポートを掲載した。 薬事法違反にあたるかどうかという
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