【カイロ=貞広貴志】カタールに本社を置く衛星テレビ、アル・ジャジーラは3日、ゴア元米副大統領が経営する米テレビ局「カレントTV」を買収すると発表した。 同TVを放送するケーブルテレビ網などを通じ、全米でのアル・ジャジーラ視聴可能世帯は、現行の470万から4000万に増える。 アル・ジャジーラのアハメド・サーニ社長は、「買収によって米国での番組配信とニュース収集の機能を大幅強化する」とする声明を出した。現在の英語放送とは別に番組を制作し、アラブ視点のニュースを米国に売り込む。 カレントTVは、リベラル層をターゲットに2005年に開局したが、視聴率低迷が続き、売却先を探していた。