救急医療にトリアージという概念があります。戦場や災害のように大量の負傷者が出て医療資源が限られている場合、左のようなタグを負傷者につけて治療の優先順位をつけるものです。特に重要な作業は、「黒」すなわち「救命不可能」というタグをつける判断です。黒のタグのついた負傷者は、たとえまだ生存していても救助活動の対象外になります。彼(女)を助けると、他の救命可能な負傷者を救えなくなるからです。 いま民主党の直面しているのは「災害」ともいうべき緊急事態です。あと半年以内に選挙が迫っている状況で、代表の秘書が起訴されるという事件が発生し、党首を守っていると民主党の支持率はどんんどん下がり、政権交代も不可能になるでしょう。それなのに、きのう行なわれた民主党の代議士会には危機感が感じられなかった。世論調査では小沢氏が「辞任すべきだ」という声が60%を超えるのに、そういう意見をのべたのは小宮山洋子氏など2人だけ