耳刈ネルリと奪われた七人の花婿 (ファミ通文庫) 作者: 石川博品,うき出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/06/29メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 38回この商品を含むブログ (29件) を見る 石川博品の文体は本当に読みにくい。何故かって無駄が多すぎる。地の文の半分は無駄な気がする。同じような文体だと入間人間のがそうだと思うけど、こっちはもっとひどいと思う。個人的な話だけど、あっちは慣れればすいすい読めるが、こっちは単純に読むのに時間がかかる。 でもその読みにくさが持つ雰囲気がある種の魅力で、その無駄な部分にセンスが詰まっている。この奇抜で不思議な文体が楽しめれば、こんなにおもしろいものは無いと思う。 今巻で正直残念だったのは、レイチの語りによる妄想の変態度が1巻に比べて低下していること。たぶん1巻よりアクを弱めたのが原因だろうけど、まぁしょうがないかな