ブックマーク / bookblog.hatenablog.com (187)

  • 【ゲーム】ドラゴンクエストビルダーズ (DQB) / SQUARE ENIX - ザ本ブログ

    1回プレイして、文字が潰れて見づらいなあと思って放置していたんですが、よくよく調べると、PS3はHDMIケーブルを使用しないと、来の画質を発揮できないとのこと。それなら家に使ってないやつがあったわ、と思って繋いでみたら、目を疑う程、画質が改善しました・・。これまでにも2くらいクリアしたので、とても損した気分(;´・ω・)。『大神 絶景版』も、再度やらねばと考えている次第です。 さて一度は挫折したビルダーズですが、高画質な画面でザクザク進めています。システム的には『マインクラフト』をそのままパクった感じらしいのですが、町をコツコツ作るシステムの優秀さに、ドラクエの世界観が加味されると、DQファンには垂涎ものですね。っていうかどんなゲームでも、ドラクエで味付けちゃえば、そこそこ面白く感じちゃうんじゃねーか、とも思ってしまいましたが。 ゴリゴリのアクション好きには物足りないでしょう。バトルが

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    honblog 2017/11/17
  • アキラとあきら / 池井戸 潤 - ザ本ブログ

    『半沢直樹』、『下町ロケット』などで言わずと知れた池井戸潤のお仕事小説。こちらも半沢同様、銀行目線で語りつつ、主人公の生い立ちから、会社経営の要素を盛り込んだ内容です。 経済的に恵まれた暎(アキラ)と、父親の会社の倒産で幼い内に、人生の辛酸を舐めた彬(アキラ)の人生が交錯します。彬の幼少期の倒産体験は身につまされるものがあります。自分の小学校のクラスにも、家庭の事情で急遽転校する子がいたので、当時は良く分からなかったけども、あの時どんな思いだったのか、今はどうしているのか、大人になって今更思いだしてしまいました。 貧しいながらも、子どもらしい健やかさと、色んな人の手助けを得ながら成長していく彬の半生が胸熱でしたね。後半は著者お得意の、銀行業務と二人のアキラの生い立ちを絡めた、緻密な内容が展開されます。個人的には、二人の子ども時代の描写の方が、文学的でやるせなくて好きですね。業界の話は、どう

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    honblog 2017/11/10
  • 迫力の湘南モノレール!(ジェットコースターかよ!) - ザ本ブログ

    湘南モノレールがジェットコースターみたいでスゴイ!との噂を聞き付けて、確かめてまいりました。 大船駅始発。終点は、湘南江の島駅。わずか15分の路線です。 一日フリー切符は600円。始発→終点が310円なので、複数回乗り降りする場合は、お得になります。乗り鉄なら、何往復しても笑。 空中散歩に相応しい光景!信号の真上を通るなんて、中々ないですよね。 複線区間は少ないので、すれ違いのショットは狙って撮ってください。 橋脚にぶつかりそうで怖い! 降りて激写。 先頭車両での立乗りがオススメです。座席はなぜか逆向きが多く、思ったより揺れるので、油断してると酔います笑。 カーブとアップダウンが多いし、意外とスピードを出すので、ジェットコースターと言われるのも納得。空中なので景色よし。民家の近くを通り、自然を駆け抜け、トンネルも抜ける。15分にしては、目白押しの内容。 沿線の観光はあまりないです。西鎌倉駅

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    honblog 2017/11/07
  • AX /  伊坂幸太郎 - ザ本ブログ

    今まで伊坂作品のイメージとしては、読んでいる時は続きが気になってサクサク読んでしまうが、終わった後には何も残っていないという感想。完全にエンタメ志向なんですね。 今回は友人のオススメされて読んでみたんですが、何と親子2代に渡る構成になっており、父と息子のやり取りや思い出に、鼻の奥が熱くなるものあり。伊坂先生も、年を経て作風が変わったのかなと思いました。 しかし、少し時間を経てみると、どうも心に残るものがない気がする・・・。これは何かと考えてみると、文体が淡々としてシンプルなのは、作風だからいいとして、たぶん登場人物たちが、舞台装置に過ぎないからなんだろうと。 構成はパズルのピースのようにバッチリ上手くはまり、その妙手には舌を巻かざるを得ないんですが、それが故に不確定要素や熱がないように感ぜられるのか。 よく漫画だと、登場人物が勝手に動き出すとか聞きますが、完璧に構成されたシナリオにはそんな

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    honblog 2017/11/03
  • 心の旅(1991年) / ハリソン・フォード主演 - ザ本ブログ

    ■やり手の弁護士であるヘンリーは、仕事上は順調な人生を送っていたが、家庭を顧みることがなかったため、と娘との関係は冷え切っていた。 そんなある日、タバコを買いに行ったヘンリーは、運悪く強盗事件に巻き込まれ、銃撃を受けて意識不明の重体になってしまう。一命はとりとめたものの、ヘンリーは記憶の大部分を失い、歩行もできない状態になってしまった。 懸命なリハビリにより、日常生活は可能になったが、ヘンリーは性格も能力も、以前とは別人になってしまっていた。■ 障がいを持った代わりに、人間らしい心を取り戻したというお話。 得たものと失ったものの対比が、あざと過ぎるかな。バカ正直だけがいいわけじゃないし、手を汚しても、達成しなければならない事柄もあるだろう。 高度経済成長期のモーレツ社員のような人にに向けるなら、いい映画なのかも知れない。

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    honblog 2017/10/29
  • 想像ラジオ / いとうせいこう - ザ本ブログ

    何気ない日常は中々描かれない。何気ない死はもっとだ。そして‘何気ない’とは、‘かけがえがない’ということ。 3.11は風化しつつある。或いは原発などのトピックに集約されつつある。〈死者を抱き締める〉とは前向きな思考ではないかも知れない。ただ前を向くということは、忘れ去ることと必ずしも同義ではないだろう。 私たちは背負うこと、背負わせることに無自覚だ。貧困を、リスクを他者に押し付け今を享受する。失われた人々に思いを馳せることもなく。 〈死者と生者が抱き締めあう〉ことができなければ、生者と生者が手を取り合って前に進む日も訪れないのかもしれない。

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    honblog 2017/10/12
  • 読書について / ショーペンハウアー - ザ本ブログ

    とにかく、同時代の作家にありようについての罵詈雑言に終始していた笑。気にかかる部分としては、読書のし過ぎについて、警鐘を鳴らしていたこと。 時間を惜しんで読書に耽れば、博覧強記の知識人にはなれるかも知れないが、自分の感性で物事を考える精神が失われるとのこと。 自分にも少し心当たりがありまして、月に4、5冊はを読むんですが、最近は表紙を見ても、内容があまり思い出せないこともチラホラ(歳のせいとは思いたくない汗)。映画とか見ても、ある程度数をこなしてくると、ストーリーを先読みしちゃったり、感動できることが減ってくる。 どんな人間になりたいのかにもよるが、もう少し一つの作品に集中して、感受性を取り戻したいなと思って、書評などを書き始めた次第です。

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    honblog 2017/09/29
  • 死体鑑定医の告白 /  上野 正彦 - ザ本ブログ

    長年司法解剖を行ってきた死体監察医が、いくつかの事例を踏まえて、その仕事の内情を著した著作。 語り口は淡々としており、努めて冷静に、丁寧に一つ一つの事案について解説しようとする意志が伺えます。分かりやすく記述されており、文字数も詰まってないので、とても読みやすいです。 日に於いては、司法解剖が必要とされる遺体の検死が充分に行えていない現状があります。そのため、死因不明の事案が多数出てしまっている。命を失っただけでも悲劇なのに、その上明確な理由が分からず処理されてしまったら、悲劇の上塗りになってしまいます。ましてや、それが理不尽にも誰かに奪われてしまったものであったら・・・。文字通り浮かばれません。 作者はこの現状に警鐘を鳴らし、不正確な死因で処理されるところだった事案を、精密な検証で覆した例などを紹介します。「生者はウソを付くが、遺体はウソを付かない」。身も蓋もないないようですが、それも

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    honblog 2017/09/23
  • 魂でもいいから、そばにいて─3・11後の霊体験を聞く─ / 奥野 修司 - ザ本ブログ

    霊とか超常現象とか、オカルトものが結構好きです。怖いもの見たさというよりかは、目に見えるものだけでは、世界はつまらないと感じるから。ってか、それだけのハズがないし。 何せ宇宙の果ても起源も分からないし、人体の中でも働きの分からない部分は多数ある。不治の病もあれば、意識や魂の存在も未解明。植物の栽培はできるけど、ゼロからは草1つくれないですもんね。このように、科学はこんなに不完全。 その割に、現在はかなりの科学至高主義。再現及び検証可能なものが、科学的と呼べるのですが、何もオカルトじゃなくたって、再現不可能なものは、無数にあります。例えば一人一人の人生とか。人はいつでも、唯一無二を生きている。 作では著者が3.11の震災後の地域を訪ねて、不思議な現象を体験した人から、体験談を収集しています。震災当初より、書籍化される前から、被災地での霊的体験は、気にはなっていました。それがこの度、著者の

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    honblog 2017/09/14
  • インサイドヘッド(2015年) / ピクサー - ザ本ブログ

    ◼まだ幼い少女ライリーの中には、擬人化された5つの感情がある。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ。互いに協調しながら、ライリーの人生をより良いものにしようと、少女の中で奮闘する毎日。 そんなある日、ちょっとしたアクシデントから、ヨロコビとカナシミが司令部(ライリーの感情を司る場所)から、はじき出されてしまった!カナシミはともかく、ヨロコビの感情が抜けたライリーの日常の息苦しさは、想像に難くない。 ヨロコビとカナシミの、司令部へと帰還する旅が始まった。■ おもちゃを忘れて、大人になっていく過程を描いた、『トイストーリー』を彷彿とさせますね。ただし、テーマが“感情”なので、こちらの方がより深い内容となっています。 物語前半部分では、主にヨロコビがライリーの人生を、幸せにしているように描かれます。子どもなので当然ことでしょうし、この時点においては、カナシミは常にネガティブで、ヨロコビの

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    honblog 2017/09/09
  • 乳と卵 / 川上未映子 - ザ本ブログ

    芥川賞受賞作。生理とか豊胸とか、女性特有の身体感覚を主題としているので、男には中々理解がおっつかない部分があります。 男性は大概おっぱい好きではございますが、その目線としても目に入りやすい胸を持つ女性の気持ちは想像し難いものがあります。大きすぎても小さすぎてもコンプレックス。垂れてちゃダメ、離れてちゃダメ。トップは小さめのピンクがいいとか条件多すぎ。いい加減にしろって感じですよね笑。 自分の身体的欠点を無くすことに固執する母親と、それに嫌悪感を表す、小学生の娘。独身子持ちで知識やスキルなく、場末のスナックで働く母親は、注力する方向を見失っています。対して、それを客観視する娘は、違和感を覚えつつも、表す術を持たず、しゃべらないという方法で心を閉ざします。 ストーリーはそんな二人を傍らで眺める、女性の視点で語られます。改行、句読点少なめの、独特の文章。是非とも女性側の感想を聞いてみたいものです

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    honblog 2017/09/06
  • 限界集落株式会社 / 黒野伸一 - ザ本ブログ

    村興しの話ですね。有川浩の『県庁おもてなし課』を思い出しました。あと池井戸潤の下町ロケットとか。 この手のお仕事小説は、何もないところから(いやポテンシャルはあるけど)村や会社が活気を取り戻すということで大体予想が付くのですが、分かってるのに途中で止められない笑。 ポイントとなるのは、どれだけ仕事現場をリアリティを持って緻密に書けるか。作では主人公の優はアメリカで経営を学んだエリートだけども、やや情に欠ける人物。そんな彼が、いわば外圧によって高齢者が多数の限界集落を復興させていく。 当初は彼の活躍譚に終始するのかと思いきや、風光明媚で人情溢れる集落で過ごすうちに、彼の中の張り詰めた何かも変化していきます。優は東京で子がいたが、仕事にかまけて愛想を尽かされ出ていかれた。集落では、“野に放たれても、そこで自分で国を作れる人物”とも評される彼だが、その強さ故に他者への関心が薄かった。その強さ

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    honblog 2017/08/12
  • 言の葉の庭 (2013年) / 新海誠 - ザ本ブログ

    ■現代、東京。職人を目指す高校生のタカオは、雨に日には決まって午前の授業をサボり、新宿御苑に来ていた。そこのベンチで、チョコを肴にビールを飲む、謎めいた女性、ユキノに出会う。女性は短歌の様なものを言い残し、その場を立ち去る。 それからというもの、雨が降る度、二人は同じ公園の同じベンチで時を過ごした。タカオはのデッサンを描き、女性はビール片手に古典を読む。いつしか二人は言葉をかわすようになった。他愛もない話をする内に、少しず打ち解け、タカオは、初めて他人に自分の職人の夢を語った。 女性は、自分はうまく歩けなくなったのだと話した。確かに、社会人とおぼしき女性が、しょっちゅう公園に来ているのには、何かワケがあるのだろう。物理的に歩けなくなったわけじゃない。でもタカオは、女性が歩きたくなるような、を作ってあげたいと思った。そう決意したとき、梅雨が明け、二人があのベンチで時を過ごす機会は、途

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    honblog 2017/08/08
  • 七人の侍(1954年) / 黒澤明監督 - ザ本ブログ

    ■戦国時代。不作など貧しい生活に苦しむ百姓だけの村に、野武士の集団が現れ、僅かな収穫でさえも奪おうとする。長老の決断で、侍を雇うことが提案され(当時はそういうことが当にあったようだ)、近隣の町で侍を探すこととなる。報酬は、村にいる間、飯を腹たらふくわせることのみ。名誉も何もない。 当然仲間集めは難航するが、たまたま町で起きた強盗事件を鮮やかな手腕で解決した島田勘兵衛を雇うことができたことを皮切りに、彼を中心に侍達が集まった。リーダー格の勘兵衛、その元同士七郎次、元百姓の菊千代、まだ少年の勝之助、凄腕の久蔵、お調子者の林田平八、参謀役の片山五郎兵衛。彼らが七人の侍となって、野武士から村を守ることになった。■ 古い映画なので、音声は少し聞き取りづらいですね。映像の迫力は白黒を忘れさせるほどの凄み。カラーだったらどれ程だったろうかと想像してしまう。 セットの時代考証の緻密さもさることながら、

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    honblog 2017/08/01
  • アルケミスト~夢を旅した少年~ / パウロコエーリョ,Paulo Coelho - ザ本ブログ

    「星の王子様」に雰囲気似てますが、より踏み込んだ印象を受けました。大人向け? 両著とも、'自分にとって大切なもの'を探しに行く旅ですが(砂漠を通る共通点もある)、星の王子様では旅の果てに、'大切なものは近くにあった'としますが、「アルケミスト」では'踏み出さなければ大切なものは見付けられない'とし、その課程における心構えが具体的。 それは'心の声を聴く'ことと、'予兆を見逃さない'こと。様々なしがらみから距離をおき、自分の当にしたいことを感じるのって結構大変じゃないですか?そしてチャンスを見逃さないようアンテナを張り続けることも。 この二つの言葉は金言です。常に心に留めておきたいものです。

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    honblog 2017/07/28
  • 愛を読むひと (2008年)  / スティーブン・ダルドリー監督 - ザ本ブログ

    ■戦後ドイツ。マイケル(15歳)は下校中体調を崩し、たまたま通りがかったハンナ(36歳)に介抱される。その後ハンナに恋心を抱いたマイケルは、彼女の家に足しげく通う内に、男女の仲となる。 不思議なことが一つあった。彼女は会うごとに、マイケルに必ずの朗読をするように言うのだ。マイケルは感情を込めて読み、ハンナはそれを聞き、笑い、時に涙した。 ハンナは電車の車掌の仕事をしていた。その仕事ぶりから、事務への昇格を打診された時、彼女は姿を消す。マイケルに何も告げることなく。数年後、再会を果たした時、マイケルは法学部の学生でナチス戦犯の裁判を傍聴しており、何と被告席にいたのは、あのハンナ・シュミッツだった…。■ 序盤はタイタニックにも出演したケイト・ウィンスレットと、レイフ・ファインズのラブシーンが繰り返し出るので、このままメロドラマを見せられるのかなーと思ったら、いきなりナチス裁判に場面転換するの

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    honblog 2017/07/25
  • 自分にとって3.11は、フクシマは何なのだろう。 フクシマの正義』 / 開沼 博 - ザ本ブログ

    あの日、自分は職場にいた。「強めの地震だな」、程度の感想で、自転車通勤なので帰宅も問題なく、計画停電すら当たらなかった。せいぜい納豆と牛乳(流通が一時的にストップした)が恋しくなったくらいだ。 映像には戦慄した。オモチャのように流される家と車。報道には出ないが、濁流に飲まれる人。遺体安置所の光景。忘れられないのが、自分以外の家族が全員流された少女。家族とペットの名前を泣きながら呼んで、廃墟を探し回る。どんな衝撃的な映像より、未だに記憶に突き刺さっている。 そして水素爆発を起こす原発。 正直言って、ほとんどの首都圏の人間の関心事はこちらだっただろう。自分が“被災者”になるかも知れないから。 その後の報道は周知の通りだ。自粛に始まり、東電や御用学者が叩かれ、原発のあり方や放射能の影響の是非を巡り、世論は二分された。その中に、現地で生活する人の思いや姿はどれだけ投影されていただろう。そして今、“

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    honblog 2017/07/23
  • 香月泰男美術館(山口県長門市) - ザ本ブログ

    香月泰男美術館、一言で言うと最高でした…。数年前に'青の太陽'を見て感銘を受け物を見たいと思ってたのですが、山口なので中々行く機会もなく。 シベリアに抑留された経験を描いた'シベリア・シリーズ'が有名な画家で、自分もそれを目当てに訪れたのですが、いい意味で先入観を裏切られました。シベリア抑留中に生きて帰ると焦がれた故郷・長門三隅の、〈ここが自分の地球(ほし)〉と顕した景色を、美術館の展望室で堪能。展示の版画絵は動物や人への慈しみで満たされた、和やかで素晴らしいものでした。 自ら'余技'と位置付けた廃材を利用したオモチャは、生命と躍動感に溢れ、画家の事物に対する洞察力と愛情に当てられました。 小さな美術館と町全体が、遺族や関係者の画家に対する敬愛で包まれているよう感じました。絶対にまた来ると思います。

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    honblog 2017/07/20
  • うつヌケ / 田中圭一 - ザ本ブログ

    うつ病体験記としては、コミカルで読みやすいです。“自分は大丈夫!!”、と思う人が予防として読むのもアリ。うつトンネルの中の人も、抜けてもまだまだ不安な人も、読んでソンなし。サクッと読んじゃいましょう。 うつ病の体験記的なものはチラホラ読んだことありましたが(『ツレうつ』とか)、作はうつを体験した漫画家と編集者が、協力して作り上げたことと、17人の方をインタビューしてまとめたことが新しいのかなと思いました。 語り口はギャグ漫画家だけあってコミカルですが(絵は手塚治虫風?)、一人一人の大変な苦難とその乗り越え方を、暗くなりすぎないよう、体験者ごとに紹介する内容です。 複数の体験談を読むことができるので、うつ病の原因や症状がそれぞれ異なることや、また共通点があることも、すんなり受けとめられます。 体験者の落ち込み方、また寛解に向けての心の持ちようや行動の在りかたが、絵と共に具体的に描かれるので

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    honblog 2017/07/17
  • 神奈川県立近代美術館〈葉山館〉 / 萬鐵五郎展(2017夏) - ザ本ブログ

    美術館というものは、人影もまばらに、閑散としていなければならない。 いや、経営上はそれじゃマズイんでしょうが、鑑賞する側からすると、人の肩越しに見るとか、人が見終わるのを待つとか、次の人を気にするとか、窮屈でしょうがない。 なのでわたしは地方の美術館が好きです。夏には涼めますしね。 神奈川県立近代美術館は、逗子駅か新逗子駅から、バスで20分。駐車場は広く、美術館を利用すれば1.5時間無料。ビーチの目の前で、美術館の休憩室からは相模湾が望めます。 天井は高く間取りも広く、地方ならではの贅沢な空間取り。周辺にもチラホラ彫刻が配置されてます。 萬鐵五郎展をやっていることは入るまで知らなかったのですが汗、 《裸体美人》だけは教科書か何かで見て、知っていましたね。41歳の若さで亡くなった割には、作品数は多いのだろうか。油彩、水彩、水墨画など多彩で、晩年のキュビズムの作品は、サイズの大きい物が多く、凄

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    honblog 2017/07/13