野田聖子総務相は5日の記者会見で、9〜11日にフィリピンを訪れ、私費で夫と重度の障害がある長男が同行すると明らかにした。「就寝中の夜間を含め随時のケアが必要な状況だ。出張中、配偶者にのみケアを強いると親の役割を果たせなくなる恐れがある」と説明した。 野田氏は今回の出張を女性活躍や働き方改革の推進の一環と位置づけた上で「今回が一つのモデルとして同様の悩みを抱える方々の参考となることを願う」と語った。 また、「私自身も公私の別をしっかりと確保する」と述べ、夫と長男の渡航費用に加え、ケアのため同じ部屋に泊まる自身の宿泊費も私費で負担するという。業務時間中は「家族とは接触しない」とし、「業務時間外に限り息子のケアをさせていただく」と語った。