会社の健診などで「血糖値が高いので注意して下さい」と言われたことはありませんか? 血糖値が高いと言われても、どう悪いのかよく分からず、言われたまま何の改善策も立てずに放置している人もいらっしゃるかもしれません。「血糖値が高い」と言われた人は、「インスリン抵抗性」が疑われます。まずは慢性的に血糖値が高いとなぜ悪いのかを解説しましょう。 「高血糖」とは、その名の通り血管の中に過剰な糖がある状態です。「糖」とは車で言うところのガソリンのようなもので、ヒトの活動のエネルギーになりますが、血中に浮いている状態では使えません。体内で作られるインスリンとよばれるホルモンの働きによって、糖が血中から細胞に入り、ガソリンとして使えるようになります。 しかし、体内で十分なインスリンが作られなかったり、インスリンが十分にあっても細胞への入り口となる玄関がうまく反応しない場合(インスリン抵抗性)は、血中の糖が高く