企画書と同時に提出する画面遷移図は,Webの骨格だ。この図一つで,制作・開発効率や工期が決まるといっても過言ではない。今回と次回で,画面遷移図作成の基本と実践について見ていこう。 開発の効率化と長期運用のために 画面遷移図の果たす役割は大きい。顧客に完成予想図をイメージしてもらい,受注を獲得するための一助になる。概算見積書を作成するための資料にもなる。そして,実装機能やデータベース設計を固めるためのタタキ台にもなる。企画書と共に提出すれば終わりというわけではなく,モックアップやプロトタイプ開発にも利用できる。顧客との間で意識や記憶にズレが生じた場合の確認資料としても重宝する。 受注が確定的になると,顧客の要求を入れながら,何度も修正を重ねていく。画面遷移図の段階で調整に時間をかけて完全な合意を得ておけば,開発はスムーズに進む。段取り八分が何より肝心だ。データベース設計のような根幹の部分に変