DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 マグロの最高ブランド「大間まぐろ」が二つの問題に揺れている。一つは、産地表示にまつわる問題、もう一つは、昨年秋に表面化した漁業法違反の疑いのある“ヤミ漁獲”だ。大間には、産地偽装を疑う声も出ていて、東京都も水産卸売業者に産地確認を徹底するよう注意喚起している。ヤミ漁獲も長期にわたって実施されているとみられ、問題は根深い。産地表示の問題とともに過去にさかのぼって徹底調査を進め、ウミを出し切ることが必要だ。(経済ジャーナリスト 樫原弘志) 青森県・大間から豊洲市場に 「福島」原産のクロマグロが出荷 今年1月27日、東京・豊洲市場に青森県大間町の大間漁業協同組合から「太平洋沖北部」を原産地として表示したクロマグロが出荷された。翌月、2月