先日、ブックマークコメントに次のようなことを書いた。 machida77 いや、江戸時代の『和漢三才図会』なんかでもゴキブリは害虫扱いですよ。糞を残し、米や麹室を喰い荒らすので、対策も油紙で集める・カワラニンジンで遠ざける等ちゃんと考えられていました はてなブックマーク - ゴキブリが「害虫」になったのは戦後のことだったのだ! - Nothing Upstairs この辺の話に興味がある人もいるようなので、紹介する。 私の情報源は、高校生の時に買った平凡社東洋文庫の『和漢三才図会』(全18巻)だ。 この『和漢三才図会』は、江戸時代中期(1712年頃)に大阪の医師・寺島良安によって作られた絵入りの百科事典で、江戸時代の事物に関する知識の多くが盛り込まれている。 日本のゴキブリについては平安時代からそれらしい記録があるが、本格的に文献に登場するようになったのは江戸時代からだ。 都市化や流通によ