・1974年から2014年にかけての日本で、自殺や事故を原因として死亡した全ての人々を対象とした統計分析を行った結果、誕生日には他の日より自殺や事故によって死亡する人数が多いことが判明 ・海外では誕生日における死亡者数の増加傾向が確認されているが、日本で同様の傾向の存在は不明だった ・今後の自殺予防対策に重要な示唆を与える研究成果 自殺は現代日本を特徴づける深刻な社会的問題であり、その予防は喫緊の課題です (図1) 。大阪大学大学院国際公共政策研究科 松林哲也准教授とアメリカ・シラキュース大学リサーチアシスタントプロフェッサー上田路子は、死亡者の誕生日と死亡日の関係に注目し、1974年から2014年にかけての人口動態調査データを分析しました。この調査データには当該期間中に自殺や事故を原因として死亡した全ての人々が含まれます。統計分析の結果、誕生日に自殺や事故で死亡する人数は他の日に死亡する