「売国奴」「中国の手先」。米軍基地に反対する運動を中傷する言葉が、沖縄に投げつけられている。街頭で、テレビで、インターネットで。かつてない視線の背景は何なのか。 JR大阪駅前。ハンドマイクを握っていた大森正子さん(69)の前で、長い髪の女性が立ち止まった。 「許可とってんの?」 大森さんの仲間が割って入っても、女性は叫び続ける。「中国に侵略されるやん!」「日本を破壊しようとしている」。騒ぎは警察官が駆けつけるまで続いた。昨年12月下旬のことだ。 大森さんたちは、政府がめざす米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する市民団体のメンバー。大阪駅前で反対を訴える活動は2004年から週1回続けてきた。翌週、JRは監視役の駅員を置いた。集まる署名は半減したという。 大森さんを非難した女性は、ブログで改憲や核武装を訴える「現代撫子(なでしこ)倶楽部(くらぶ)」の中谷良子代表。3
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