ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)が静かすぎて危険とされる問題で、国土交通省は29日、走行時に音を出す装置の仕様を定めたガイドラインを公表し、メーカーに装置の開発と普及を求めた。 ガイドラインによると、対象は電動モーターだけで走行できるHVとEV。 条件は(1)危険度が高い発進時から時速20キロまで自動で音が出る(一時的に手動で音を止める装置を付けることも可)(2)音は疑似エンジン音など走行中の自動車を連想させるもの(チャイムやサイレンなどは不可)(3)音量はエンジン車と同程度――など。 国交省は、将来的には設置を義務化する方針。市民から「HVの静かさは利点」と反対する意見も多数あったが、「視覚障害者が実際に危険な目に遭っている。安全対策を優先した」としている。(佐々木学)