本の目利き 151人のベスト5[掲載]2010年4月4日 「ゼロ年代の50冊」はアンケートで選びました。新聞や週刊誌で書評を執筆している方に、2000〜09年の10年間に出た本の中からベスト5を挙げていただきました。317人にお願いし、151人から回答が寄せられました。ベスト5を5点〜1点と点数化し、順不同はそれぞれ3点で集計しました。 ジャンルを問わず挙げてもらったため、ノンフィクション、小説、評伝など作品の範囲は多岐にわたりました。タイトルが挙がっただけでも約620冊にのぼります。 表で紹介した50冊のほかにも、たとえば小説で、安岡章太郎著『鏡川』(新潮社)や大江健三郎著『さようなら、私の本よ!』(講談社)などが挙げられました。評伝では複数の方が岡村春彦著『自由人 佐野碩の生涯』(岩波書店)を推しています。演劇評論家の扇田昭彦さんは「軍国主義下の日本を逃れ、ソ連を経て亡命先のメキシコで