やや古くさく感じる数字が並んでいますが、これは当時の「PC用」と「組み込み」プロセッサの違いを示すものです。組込みプロセッサでは高性能が必要とされない代わりに「低コスト・小型・省電力」への要求が大きい、さらに次世代の携帯電話やPDAでは次第に高性能化も要求されるであろう…と説明されています。まだまだマイナーだったARMですが、急速に採用が広がるだけの優れた先見性があったといえるでしょう。 Armadilloのもう1つの特長、それはLinux標準動作です。「Linux」のような「汎用OS」が搭載された組込み機器は、当時はごく少数の部類でした。 Linuxにおける2001年最大のトピックは、新メジャーバージョンであるカーネル2.4の登場でした。この時点で既にARMアーキテクチャへの対応は行われていましたが、これはAcorn Computers製RiscPCなど、ごくごく少数の機器向けのもの。よ
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