内部留保課税の論争が加熱しながら迷走内部留保に対する課税の論争が加熱している。 政治家やメディアが提起する議論が収束せず、SNSなどであらぬ方向に飛んでいく。 論争が迷走する最大の原因には内部留保が持つ2つの性質がありそうだ。 内部留保には「単年度の利益(PL、1年間の稼ぎ)」と「創業時から蓄積した利益(BS、創業からの蓄積)」の側面がある。 PLの内部留保に対しては政府、BS内部留保に対しては株主が重要になることを本記事で説明していく。 目次・2つの意味 ・内部留保課税問題 ・PLでの税金 ・PL課税での亜種 ・BSでの税金 ・内部留保の所有者 内部留保にはPLとBSで2つの意味内部留保とは一般に、企業が稼いだ利益である「利益剰余金」を指す。 これは1年間の稼ぎを表す損益計算書(PL)では税引後の利益と同じになる。 一方、創業期から過去に稼いだ利益の累積は貸借対照表(BS)で利益剰余金と
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