【ソウル=前田泰広】韓国の南部・全羅南道(チョルラナムド)の「羅老(ナロ)宇宙センター」から10日夕、人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」が発射されたが、韓国教育科学技術省などによると、2分17秒後、高度約70キロ付近でロケットが爆発し、打ち上げに失敗した。 2009年8月の1回目の打ち上げでは、人工衛星を大気との摩擦から保護するカバーがうまく外れず、人工衛星の軌道投入に失敗したが、今回はロケットそのもののトラブルだった。ロケットは2段式で、1段目はロシア、2段目は韓国の製造。搭載されていたのは科学技術衛星で、大気に含まれる水蒸気量の測定など地球温暖化に関連したデータを収集する予定だった。