第2シーズン第10話、鈴木保奈美の凛とした演技が光る「ニューヨークでの出来事」。この回は、古畑は事件現場に足を踏み入れることなく事件を解決してしまうという異色の構成です。 完璧な美女、対、アームチェア・ディテクティブ アメリカを訪れた古畑と今泉。深夜の高速バスで偶然知り合った日本人女性「のり子・ケンドール」と共に長く退屈なバスの時間を過ごしますが、彼女は古畑が今泉が刑事であることを知って、とある告白をします。「私、完全犯罪したことあるんですよ」。のり子・ケンドールの挑戦を受けた古畑は、彼女の話だけで事件をーー浮気した小説家の亭主を殺害した事件の真相を推理します。なんと凶器は毒が入った今川焼…乗客もまばらの車内で、古畑とのり子の静かな頭脳戦がはじまります。 彼女は言います。 「私、やったことあるんですよ」 「何をですか?」 「完全犯罪」 「どんな悪さをしたんですか?」 「人を殺したの」 息を