【バンコク=菅沢崇】南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)と西沙(同パラセル)諸島の領有権をめぐり、中国とベトナムの間で緊張が高まっている。両諸島群は海底資源も豊富で、戦略的にも重要な地域だけに、両国はこれまでも主権にかかわるような活動には互いに神経をとがらせてきた。ただ、今回は来年の北京五輪開催を前に、近隣諸国との軋轢(あつれき)を避けたい中国側の事情を見越して、ベトナム当局が反中国デモを容認している節もあり、対立がエスカレートする可能性もある。 発端は11月中旬に中国側が他国と争いのない中沙諸島だけでなく、南沙、西沙の領域にまで行政区「三沙市」を指定したことにさかのぼる。地元、海南省の決定を受け、北京政府も承認した。 これに対し、今月3日、ベトナム外務省のレ・ズン報道官が政府として抗議を表明。9日には首都ハノイの中国大使館と南部ホーチミン市の同国総領事館前で、大学生風の市民数百人が抗議デ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く