(前編)はこちら。 そんな時、出会った笑い飯と千鳥が山里の運命を変えることとなる。 最初は「ガチンコ!」で優勝した足軽エンペラーをバカにしている奴がいるという噂だった。 その噂で反発心を抱いていた山里だが、彼らが、自分も尊敬していたバッファロー吾郎主催の『ホームラン寄席』に出演したという話を聞き、興味を抱くようになった。 そして、実際に目の当たりにした彼らのネタは「正直すごかった」。 実際には、観客の受けはそれほどでは無かった。むしろスベってるくらい。しかし、山里は「おもしろい」と思った。 おもしろいと思う人から、おもしろくないと思われている情けなさ、それを痛感した。ただこの圧倒的な敗北感が、僕には宝になった。 山里はこれまででは考えられない行動力を発揮する。その敗北感を原動力に。 なぜおもしろいのか、を本人たちに直接聞くために、先輩の仲介で酒の席を設けてもらったのだ。「どうしたらああいう