日本小児科学会は1日、今回の新型の豚インフルエンザへの対応のうち、小児については、感染が疑われるすべての発熱患者を最初に診る「発熱外来」を廃止するよう求める提言をまとめた。通常の季節性インフルエンザと同様に、一般の小児科での診療に改めるよう求めている。具体的な対応方法を指針にまとめ、国に要望する。 子どもはインフルに限らず発熱しやすい。熱が出たすべての子を発熱外来で診るとすると、多くの患者が集まることになり、別の重い病気の子を見逃す恐れがあると指摘されている。 提言は、新型、季節性の区別をなくし、通常の季節性インフルの診療態勢を維持する▽すべての小児科診療施設が新型インフルの診療に参加できるようにする▽地域ごとに新型を含むインフル疑い症例の重症度に応じて診療施設を決めるといった態勢を整備する、などとしている。 神戸大病院発熱外来の荒川創一准教授は「今回の一番の課題は小児の扱いだった」