年末年始が近づき、酒席が多い季節になった。日ごろのストレスを発散し、楽しい時間が過ごせる一方、二日酔いや体への負担も気になる。酒とうまくつき合うにはどうしたらいいだろう。【五味香織】 酒造団体や医療機関などでつくるアルコール健康医学協会(東京都文京区)によると、体に取り込んだアルコールは約20%が胃から、残りの大半は小腸から吸収されて肝臓に届く。肝臓では最初に「アルコール脱水素酵素」の働きでアセトアルデヒドに分解され、次に「アルデヒド脱水素酵素」で無害な酢酸となり、やがて尿や汗として体から排出される。 このシステムで処理しきれないアルコールは血液とともに体を巡り、脳をマヒさせる。これが「酒に酔う」という状態だ。 厚生労働省は、健康作りの目標を定めた「健康日本21」で、適度なアルコール摂取量を1日20グラムとしている。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合が目安。同協会の古屋賢隆常務理事は「アル