映画ファン間で密かに話題になっている事柄がある。それは今年公開された映画、「ジョーカー」についてだ。 ――というと、まるで、ジョーカーに関しての考察だのどうだのという話をこれから、この記事で行うように見えてしまっているかもしれない。だが違う。今回の記事ではアメコミのみならず様々な映画を見漁る映画ファンの間で話題になっていることを取り上げたい。 それは今年公開された二つの犯罪映画についてである。 片方はもちろん「ジョーカー」――もう片方は「永遠に僕のもの」である。 一部の映画ファンの間で、この二つが実に話題になっているのである。この二作品、様々な要素がとても似通っている。しかも、互いの作品の作り手は、おそらく別に互いの作品のことなど意識していないのだ。しかし、やたらに似ている。 例えば、主人公の妄想がTVショーと混ざっていくシーンなどがそうだ。「ジョーカー」でアーサーは古臭いTVショーを見な