(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が「首都」と称してきたシリア北部の都市ラッカから、新たな映像が届いた。廃墟と化した街の様子を、ブラジル出身のフォトジャーナリストが小型無人機(ドローン)を使って撮影した。 ラッカでは、米軍が支援するクルド人勢力とアラブ系反体制派の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が奪還作戦を展開している。フォトジャーナリストのガブリエル・カイム氏はSDFの部隊に同行し、ISISにとって最後の主要拠点となった街の撮影を敢行した。 映像で見る市内の道路には白昼も人けがなく、歩いているのはSDFのパトロール要員が数人だけ。空っぽのビルから煙が立ち上っている。周囲の建物は迫撃砲や爆弾で破壊されたようだ。 ISISが2014年にラッカを支配して以来、同市からの情報はほぼ途絶えていた。市内の様子は密かに持ち出されたビデオや人工衛星からの映像で垣間見えるの