(CNN) 約4万年前にネアンデルタール人が絶滅したのは、アフリカ大陸から移住してきた人類がもたらした熱帯性疾患が原因だった可能性があると、英ケンブリッジ大学の研究者らが自然人類学の学会誌で報告した。 論文の筆頭著者である同大学のシャーロット・ホルドクラフト氏は「アフリカ大陸から移住してきた人類は多くの熱帯性疾患を抱えていた」と指摘。ユーラシア大陸に住んでいたネアンデルタール人がアフリカから持ち込まれた新しい病原菌にさらされ、壊滅的な影響を受けた可能性があると述べた。 ケンブリッジ大と英オックスフォード・ブルックス大学の研究者は、古代の骨から採取されたDNAや病原体ゲノムを解析。感染病の一部は従来考えられていたよりも数千年単位で前から存在していたと可能性があるとの結論を下した。 これまでに、人類がアフリカを出る前に他のヒト族からウイルス感染を受けていた証拠や、人類がネアンデルタール人と交わ