「検索エンジンが提供できていない価値は、まだいろいろある。そういったもの考えて提供していきたい」――検索サイト「Baidu.jp」を運営するバイドゥの井上俊一社長は語る。 Baidu.jpは、中国最大手の検索サイト「Baidu.com」の日本語版で、2008年1月に正式公開。Web、画像、動画、ブログを高速に横断検索できるのが特徴だ。井上社長は元ヤフーの検索事業部長で、昨年8月にバイドゥ社長に就任した。 検索サイト構築では地域性を重視。「Baidu.comは、ほかの国で作られた検索エンジンを多言語化したわけではなく、中国の人のために中国で作って成功した。日本でも同様に専属の開発チームを作り、日本人向けの検索エンジンを開発している」という。 「検索はイコール文化。その土地の文化を理解している人が作っていく。地域の人に向けたサービスを作れれば、その地域では勝てる」と自信を見せる。 「Webの検