前回のまとめ 前回のエントリー(「自己責任」論〜「自己責任」とは何か〜)では、自己責任を以下のように定義しました。 自己責任とは、他の誰も責任を負わない結果として本人が負わされる負担 一方、従来の(世間一般の)自己責任についての考え方は、以下の通りです。 「人が自由な意志に基づいて自ら選択したのだから、その選択の結果についてはその人が責任を取らなければならない」 この2つのニュアンスの違いがお分かりでしょうか。 僕のいう自己責任は「結果に対する全ての責任から他人が負う責任を引いた残りの部分」が自己責任の対象になるのに対して、従来の自己責任の対象は「自らが自由な意志に基づいて選択した行為による結果」なのです。 このニュアンスの違いから、見えてくるものがあります。以下法律の概念を使いながらこの点について書いてみようと思います。 まずは「責任」について整理 まず「責任」という言葉について少し整理