冬幻社 2009年3月 村上氏は日本的な村落共同体的社会への嫌悪を仕事の根底においているひとであると思う。したがって日本のいわゆる構造改革路線についても、それが日本的共同体風土を破壊してくれることを期待していたように思われる。 日本の構造改革路線が昨今の経済危機とどのような関係があるのかは難しい問題であるが、一般には、グローバリズム→アメリカの投資銀行的ビジネスモデルという図式があり、日本の構造改革路線もまたグルーバリズムに追随するものであったとして、昨今の経済危機はグローバリズムが生んだものであり、それをみれば日本の構造改革路線があやまりであったことは明らかというような見解が主流のように思われる。 もっと言えば、小さな政府か大きな政府かということで、構造改革=小さな政府、昨今の大々的な公的資金の投入=大きな政府である。小さな政府の側のひとであるように思う村上氏が昨今の状態をどのように見て