水戸黄門に暴れん坊将軍、NHK大河ドラマに七人の侍、座頭市――。 日本人は時代劇が大好きです。 我々の血に侍のDNAが流れているとまでは申し上げませんが、幼少の頃からお祖母ちゃんと一緒に黄門様を見たり、日曜夜の落ち着いた時間に家族で眺めた軍師官兵衛などは、人々の原体験となって終生、体内に息づいていくのでしょう。 しかし。 そんな我々日本人よりも、時代劇が好きな外国があると言ったら信じられるでしょうか? いや、正確に申しますと、その国の人々は映画『座頭市』が好き過ぎて、仮装パーティーで勝新太郎さんの格好をするほどだというのです。 それは、他でもありません。 1959年1月1日に革命を成立させたキューバです。 盲目で抜刀術の達人 アクの強すぎる主人公まずは『座頭市』を知らない若い世代へ簡単にご説明申し上げますと、この映画の主人公・市は目が見えません。 完全な盲目でありながら、抜刀術の達人。 悪
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