「日本人の幸福度は、10段階で6.5」――。内閣府は27日に発表した国民生活選好度調査で、国民がどれだけ自分が幸せと感じているかを数字で示す「幸福度」を発表した。鳩山政権は今回の調査結果も生かして、国内総生産(GDP)などの経済指標に代わる、国民の幸せの度合いを示す新たな指標づくりを進める方針だ。 調査は3月に15歳から80歳未満の4千人を対象に実施。「とても幸せ」(10点)から「とても不幸」(0点)まで10段階で幸福度を質問した。その結果、回答を寄せた2900人の平均は6.5点。同様の調査を行った2008年の欧州28カ国の平均(6.9点)を下回った。 男女別では、女性が幸福を感じており、年代別では30代の幸福感が強かった。 全体の幸福感を高めるため、政府が目指す目標を尋ねたところ、「公平で安心できる年金制度の構築」が最も多かった。一方で、現状の政策で最も不満度が高かったのも「年金」