東大に新コース「現代文芸論専修」 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）語学の枠超え文学授業 ロシア文学者の沼野充義、英文学者の柴田元幸の両氏らが中心となり、来年４月から東京大学文学部に新コース「現代文芸論専修」が設置されることが決まった。現在の同学部は、英語やフランス語など語学別に研究室があり、それぞれ外国文学の授業をしている。異なる語学の教師が“タッグ”を組み、学生を教えるのは異例の試みだ。 新専修は西洋近代語近代文学専修を改組し、翻訳論や批評理論、越境文学論など、一国一文学の枠にとどまらないものを学ぶ。沼野、柴田氏が研究室の専任教授になり、文学部内のドイツや日本文学の教師らも授業に協力。早稲田大学の野谷文昭教授（ラテンアメリカ文学）も非常勤講師を務めるなど、多彩なスタッフが集まる。 新専修設置の狙いを沼野教授は、「語学ごとに縦割りとなった研究では、とらえ切れない文学が出ているため」と話す。従来の文学部は、原文でテキストを読めるようになることを最優先に授業
