日本に今のようなライブハウスのシーンが作られ始めた70年代初期に先陣を切ってライブハウスを設立し、現在も多くのアーティスト達の貴重な表現の場となっている老舗、岡山ペパーランドを経営する能勢伊勢雄さんに、最近の新型コロナウイルスの影響から見えてきた日本の音楽・文化的背景や、音楽の本質について、そして、真剣に音楽と向き合う表現者とライブハウスの関係性など伺いました。 1.ペパーランド設立の背景とアンダーグラウンド映画『ウォーホルEPI』からの影響 ──まずは岡山ペパーランドについて、どんなライブハウスなのか教えてください。 能勢:岡山ペパーランドは、1974年に立ち上がってる店なんですよね。地方だと「ライブ」という言葉自体がまだ市民権を得ていない時代で、警察に営業届けを出しに行って、「これはフォーク喫茶か何かですか?」と聞かれてしまうような感じでした。「ちょっと違うけど…」と思っても、向こうに
![ライブハウス 岡山ペパーランド 能勢伊勢雄氏インタビュー | Musicman](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c2cd5c6b55abfcddfe367a33dc5e88ee9286faee/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.musicman.co.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F04%2F926d6807f11c01e852d740b0a8a24803-1200x630.jpg)