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昭和58年6月28日午前4時59分、東京・新宿にある京王プラザホテルの最上階(47階)から、沖雅也(本名・日景城児)が飛び降り自殺を図った。 ガードマンの「待て!」の声を振り切った沖は、後ろ向きのまま体を崩して、128メートル下の7階にあるプールサイドに落ち、全身を強打、即死だった。 今…… プラザホテル様へ 大変申し分けなくおゆるし下さいませ。 つかこうへい様 あなたの名、つかを使いし僕をゆるせるものならおゆるし下さい。 人は病む。いつかは老いる。 死を免れることはできない。若さも、健康も、生きていることも、どんな意味があるというのか。 人間が生きていることは、結局何かを求めていることにほかならない。 老いと病と死とを超えた、人間の苦悩のすべてを離れた境地を求めることが、正しいものを求めることと思うが、今の私は誤ったものの方を求めている者。 (便箋裏)
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