札幌市で8月に発生した連続婦女暴行事件の容疑者の姓と社名の一部が偶然同じだった会社が、まるで事件とかかわりがあるかのようにインターネット掲示板に書き込まれる中傷被害に遭い、北海道警は21日までに信用棄損や業務妨害の疑いで捜査を始めた。 とばっちりを受けたのは、北海道江別市の外山不動産。一方、8月に札幌市内で50歳と45歳の女性を次々と車ではねた上に乱暴して今月4日に45歳の女性が死亡するという事件を犯し、殺人と強姦(ごうかん)致死などの疑いで逮捕されたのは元会社員・外山硬基容疑者(23)。とんだ「外山違い」だが、事件当時の同容疑者が同業の不動産会社に勤務していたことが悪質な嫌がらせを助長した。 外山不動産の外山美喜夫社長(60)によると、容疑者が8月に逮捕された後、ネット掲示板「2ちゃんねる」などで「犯人は外山不動産の息子だ」「よく平気でいられるな」と事実に基づかない書き込みが相次ぎ、