2007年の企業向け情報システムをめぐる動きとして最も注目を集めたキーワード「SaaS」(Software as a Service)。セールスフォース・ドットコムに代表される外資系専業ベンダーの躍進や、オラクルやSAPなどのパッケージベンダーの参入、さらにはKDDI・マイクロソフト連合による新たな取り組みも始まった。話題先行からいよいよ実用段階への移行が期待されるSaaS市場。2008年の展望をIDC Japan ソフトウェアグループマネージャーの赤城知子氏に聞く。 大手企業に導入によって、高まったSaaSの存在感 ――2007年はSaaSにとってどのような1年だったと捉えていますか? 赤城氏:SaaSに対する世間の見方が確実に変わった年と言えるでしょう。特に日本市場では、日本郵政公社(現・郵便局株式会社)がSaaS型のCRMアプリケーション「セールスフォース・ドットコム」を導入したこと
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