「罰金にしてやったんだからありがたいと思え」という裁判所の声が聞こえてきそうな判決。 しかし、少数者の人権の最後の砦たる裁判所がこのようにして教育現場における思想統制・言論統制にお墨付きを与えることで社会がいかに萎縮した陰湿なものになっていくか、そういうことに思いをめぐらす想像力は今の裁判所に決定的に欠けているとしか言いようがない。 憲法を改正するまでもなく、思想信条の自由、言論の自由はすでに骨抜きにされている。 この上共謀罪が導入され、憲法改正によって軍隊が合法化されたら、この国はもはや先進国と呼ぶに値しない最悪の全体主義国家に成り果てるのは火を見るより明らか。 最初はソフトな全体主義が、やがて狂ったように暴走し始める。せめて、そのときには国力の衰えのために全世界に迷惑をかける力が残っていないことを望むのみだ。 君が代反対元教諭に罰金 『式典を停滞させた』 東京都立板橋高校の卒業式で、君