Qualcommが推進するアプリケーション実行環境「BREW」──そのもう1つの顔が、携帯電話のプラットフォームとしてのものだ。ダウンロードして実行するゲームなどのアプリケーションとは別に、携帯電話にはWebブラウザやメールソフトなどが組み込まれている。「ネイティブアプリケーション」と呼ばれるこれらのアプリケーションを、BREW上に実装する試みが始まっている。 BREWを使ったプラットフォーム KCP KDDIがBREWを使って取り組んだ携帯向けプラットフォーム、それがKCP(KDDI Common Platform)だ。WIN夏モデルとして登場した「W32SA」「W31T」に、まずは組み込まれた(5月25日の記事参照)。KDDIでソフトウェアの企画開発に携わるプロダクト統括部アプリケーショングループリーダーの坂庭宏行次長は、KCPの意図を次のように話す。 「携帯電話のソフトウェアが大規模