ホテルの実測スケッチがSNSで人気を集め、2023年8月に『東京ホテル図鑑』(学芸出版社)として書籍化が実現した一級建築士・カラーコーディネーターの遠藤慧さん。実測スケッチとは、建築物などの対象物を観察しメジャーなどでそのさまざまな部分を測量、スケッチに落とし込んだもの。初の著書には、「アマン東京」「帝国ホテル」など人気の名建築ホテルがたっぷり収録されています。どのような視点で実測スケッチを描いているのか? ホテルの実測スケッチに密着し、建築スケッチに込めた思いをたっぷり語ってもらいました。

著: 千絵ノムラ 何がどうして、おしゃれな銀座の大通りを、すっぴんジャージ姿に、首には濡れたバスタオルを巻きつけて、毎晩闊歩することになったのだろうか。 ここは洗練された大人の街であればこそ、生活の、しかも日常的な、そんなお風呂帰りにそぐわない。 私が常宿、ならぬ常湯にしていたのは、博品館と資生堂の裏通りにある金春湯。 青い看板と金色の温泉マークが、「その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし」という言葉を彷彿とさせることから、ナウシカ好きの私を違う意味でも虜にしていた。 2021年オリンピック開催時の金春湯 金春湯の閉店時間は22時(土曜は20時)。従来の私からしたら、22時までにお風呂に入るのはかなりレア。相当な理由がないかぎり、それ以降に入ることの方が圧倒的に多い。 しかも仕事帰りに家に寄ってからの銭湯は、いささかめんどい。だって帰宅したら洋服脱ぎ散らかして、「ふわ〜」って羽を伸
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