音楽誌「MARQUEE」cupsule特集号を買う。いったい何年ぶりの「MARQUEE」か。それこそ渋谷系全盛期以来ではないのか。 中田ヤスタカのロングインビューは他誌を圧するボリューム&深みがあり、デビュー時から追いかけてきたであろう同誌の真骨頂といえる。「また中田ヤスタカの話か」と怪訝そうな顔をしないでほしい。中田ヤスタカおよびパフューム周辺について語ることで、実はべつのことを語ろうとしている可能性もある。たとえばそれは「ポップアイコンなき時代のポップミュージックの未来」だったり「コアでディープな表現というものを薄めずにマスに伝播する方法とは」だったりするのだけれど。 それはさておき、上記特集内の「ポップアイコン」というくくりのページではなんと小西康陽が中田ヤスタカについてコメントをしている。cupsuleは10年前の登場時、ピチカートファイヴの亜流と見られていたし、自分もそうおもって