少年サッカーが新たな時代へ突入しようとしている。今年4月、日本サッカー協会(JFA)は、1977年から続く全日本少年サッカー大会(通称:全少)を、次回大会(2011年開催)から8人制に変更することを決定した。近年、JFAは2005年宣言で打ち出した「育成年代の環境整備」を急ピッチで進めている。通年リーグ化を推し進め、個の育成がテーマとなるU−12世代については、試合中のボールタッチ数の増加やゴール前の攻防を増やすことを目的に、8人以下の少人数制を推奨してきた。 少人数制の先駆けとしては、Jリーグ開幕当初の93年に関東4地区の大会としてスタートし、年々規模を拡大してきた日本初の小学生8人制サッカー「JA全農杯チビリンピック」がある。09年には少人数制の「ポカリスエットU−12サッカーリーグ」も始まった。全国各地のジュニアチームが少人数制に触れる機会は、格段に増えた。しかし、全少の規定変更は