「記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」というサブタイトルからも想像できるとおり、『スマート・シンキング』(アート・マークマン著、早川麻百合訳、阪急コミュニケーションズ)とは、自分が持っている知識を利用し、優れたイノベーションを導くための思考法。そして認知科学の第一人者である著者は、「スマート思考に必要なスキル」について次のように述べています。 スマート・シンキングには、質の高い知識を習得すること、そしてその知識を応用して目標を達成するための賢い習慣を身につけることが必要である。 (30ページより) これらを身につけることによって、「考える」ということの原点に立ち返るべきだということ。そしてそこを原点として、本書では「行動を変える」「効果的に学習する」「効果を最大化する」などについて、さまざまな事例を交えながら説明しています。そのなかから、コラム「すぐに使えるスマート・シンキング