不況下で拡大するレンタル市場 - シンクタンク・バードウイング2009年1月15日 不況になると生産活動は停滞し、失業者が増えて社会不安が高まるが、長期的視点で考えると、良い方向に向かっている側面もあるということを忘れてはならない。例えば、昨年夏の原油価格高騰時には、マイカーの利用が激減して公共交通機関の利用が増えた。自動車産業にとっては大打撃だが、長期的な視点で考えると、地球環境面だけでなく社会資本の稼働率を高めるという点でも、社会全体では一時的に良い方向に向かっていたことになるのである。 昨年後半以降、雇用危機に直面し、消費者の財布のヒモがかつてないほど固く締められた現在は、消費者が「財」を購入して所有する（財のオーナー）のではなく、その財がもっている機能を使う（機能のユーザー）ことを優先する消費者も増えている。そして、物品賃貸すなわちレンタル市場が急速に拡大しそうな気配である。 レンタルと聞いてイメージするのは、CDやビデオ、単身赴任のサラリー
