2010.7.30 UP 都市に住まう一つの方法としての「路上生活」。その空間である家を「0円ハウス」と呼び、彼らの多彩な“家”と暮らしぶりを密着取材、「これこそ理想の生活ではないか?」という逆説的な問いかけを提示した坂口恭平さん。さらには、「人が生きるために必要なものはすでに都市の中にある」という発想に立ち、そうした「都市の幸」を採集しながら、都市を創造的に生きる方法論を模索。スクラップ・アンド・ビルドを繰り返す都市建築に疑問を投げかける坂口さんにとって、建築とは何か。都市のゴミを拾い集めて自力で生活空間を作り出し、日々発明を繰り返しながら暮らしている「0円生活」から見えてくるものとは? (聞き手:山田真由美) 「建てない」建築家 今の建築家がつくる建築は、僕にとっては建築ではありません。当たり前の話ですが、建築にかかわるすべての人たちは、「建てなければ」お金にならないし、儲けるためには