eco people file:043 宿屋から、あたりまえの日本の昔を提案し続ける 株式会社吉水 代表取締役の中川誼美さんにお話を伺いました。 ウッドストックでの経験が礎に 銀座という立地にありながら、日本の伝統的な生活様式を感じることのできる場として海外メディアからも注目の存在となっている宿屋「吉水」。女将の中川誼美さんがあらためてエコロジーを意識し始めたのは、三十数年前に訪れたヒッピーの町、ニューヨーク州ウッドストックでの暮らしからだという。 「食べ物はオーガニックのベジタリアンでしょう。化粧もしないし、髪の毛を切らないからみんなキリストやマリアさまみたいなの。特に手づくりの住まいには驚いたわよ。思いもかけないところにトイレがあったり、家の中が3段になっていたり、日本人が考えるような家のつくりじゃないの。それはもう訪問するのが楽しみだったわ」 目を輝かせて当時のセンセーショナルな