適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付すことによって、森林の保護を図ろうとする制度。独立した第三者機関が、一定の基準に照らし合わせて評価・認証するもので、世界的な森林減少・劣化の問題と、グリーンコンシューマーリズムの高まりを背景として生まれた。森林の価値を木材産出の場として評価する制度であることから「木材認証制度」とも呼ばれる。 世界の各地域にさまざまな森林認証制度があるが、世界中の森林を対象にラベルづけを伴って運用される制度は国際NGO「森林管理協議会(FSC)」(1993年設立)によるFSC森林認証制度のみであり、狭義にはFSC森林認証制度を指すことが多い。 FSCの認証制度には、森林の管理を対象とした 「FM認証」(森林管理・経営:Forest Management Certification) と、認証森林の林産物が加工等され、消費者に正しく届けられることなどを生